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hamatra マッチプレビュー 017: vs神戸 〜 ルーカス・ポドルスキはいなくとも 〜 【2018 明治安田生命 J1リーグ 第8節】 vs ヴィッセル神戸戦

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相手を知ることでより見えてくることがある。
相手を知ることでより楽しめることがある。
一歩踏み込んで試合を楽しむためのご提案、hamatra match preview。

今回は、2018 明治安田生命J1リーグ第8節 ヴィッセル神戸編。

試合情報

2018 明治安田生命 J1リーグ 第8節
vs ヴィッセル神戸
2018/04/15(日) 14:00キックオフ
@ 日産スタジアム
(年チケ開門 11:30 | 一般開門 12:00)

www.f-marinos.com

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チーム成績状況

soccer.yahoo.co.jp

現在の順位

横浜F・マリノス
順位 勝点 試合 得点 失点 得失
14 8 7 2 2 3 6 9 -3
ヴィッセル神戸
順位 勝点 試合 得点 失点 得失
9 8 7 2 2 3 10 11 -1

リーグ直近成績

横浜F・マリノス
直近
2試合前

3試合前

4試合前

5試合前

1-3
広島(A)

1-1
川崎(H)

1-0
清水(A)

1-0
浦和(A)

1-2
鳥栖(H)
ヴィッセル神戸
直近
2試合前

3試合前

4試合前

5試合前

2-3
浦和(H)

1-0
G大阪(A)

1-2
柏(A)

2-0
C大阪(H)

1-1
仙台(A)

過去の直接対戦成績

 vsヴィッセル神戸 44戦21勝10敗13分 (67得点47失点)

 (うち、ホームゲーム:22戦12勝5敗5分 (37得点23失点))

分析対象試合

2018 明治安田生命J1リーグ 第6節
ガンバ大阪 0-1 ヴィッセル神戸
@ パナソニックスタジアム吹田
得点者:90'+5'大槻周平(神戸)

公式記録/レポート
www.jleague.jp

プレー傾向:ヴィッセル神戸


[第6節 ガンバ大阪戦 スターティングメンバー]

守備

  • 前線から激しくプレッシャーを掛けて追い込んでいく積極的な守備。全体的に距離感広く、収縮するというよりは一つ一つのアプローチに強度をもって奪い切る意図。
  • プレスがハマらないと、陣形が大きく崩れ、スペースを埋めきれなかったりと、大きなピンチになることも。
  • CKの守備はゾーンを基本線に、キープレーヤーにマンマーク。

攻撃

  • ボランチの一枚を最終ラインに下げ、センターバックを開かせる形のビルドアップ。両サイドバックを高い位置に押し出す。
  • 最終ラインに入るチョン・ウヨン、ボランチの三田、トップ下のルーカス・ポドルスキから精度の高いフィードをサイドへ展開。
  • ルーカス・ポドルスキが中盤中央のゾーンをスタートポジションにしつつ、前後左右自由に動く。下がってビルドアップに絡む形が多いも、CB-SB間のギャップへのランニングも。
  • サイドバックの攻撃参加に特徴。右の藤谷のスピードを生かしたオーバーラップ、左のティーラトンから高精度のクロス。
  • 押し込まれた状態での攻撃構築に難。パスコースを作り出す動き出しが遅く、ボールを蹴りだす形になりがち。

全体

ルーカス・ポドルスキの加入や親会社・楽天のFCバルセロナスポンサード、三浦淳寛(選手時代の登録名は三浦淳宏)のスポーツダイレクター就任など、相変わらず派手な話題に事欠かない神戸周辺。しかし、現場は地に足を付けた地道な強化をしている印象。

今季のサッカーで特徴的なのは、大きな展開とサイドアタック。

中国スーパーリーグから出戻る形となった韓国代表チョン・ウヨン、仙台から三田啓貴が加わったこと、ルーカス・ポドルスキが中盤に降りて組み立てに関わる形になったことなどにより、精度を伴うロングキックが蹴れる選手が揃ったことで幅のある展開が飛び交うようになった。

その幅のある展開を使うべく、受け手はアグレッシブに走れる選手が起用されている。
右サイドバックの藤谷壮はその代表というべき存在か。抜群のスピードを誇るU-21日本代表は、ロングキックの受け手として何度もサイドを疾走して攻撃参加を繰り返し、神戸の右の槍として大きな脅威になっている。

横浜の今のスタイルを考えると、大きな展開でサイドのスペースを突く意図を持つ相手は決して相性がいいとは言えないだけに、簡単な相手ではなさそうだ。

キープレーヤー

No.8 三田啓貴

2016年の開幕戦を覚えているだろうか。仙台との開幕戦、彼の一振りで決着した。
2017年、やはり彼の左足からゴールは生まれた。
横浜戦で勝負強さを見せる「タマ」こと三田啓貴。今季はエンジのユニフォームを纏い、再び横浜に襲い掛かる。

最大の特徴は左足のキックの質。非常に鋭い軌道のボールをコンスタントに繰り出し、セットプレーのキッカーとして多くのゴールを演出。上記の通り、横浜も餌食となった。

また、流れの中でもバイタル近辺から思い切りよくミドルシュートを狙ってくる。彼自身が自分のキックに自信を持っている証左であろう。

この試合ではルーカス・ポドルスキが出場停止なだけに、彼の左足の出番は必然的に多くなるはず。三田啓貴のキックには間違いなく要注意だ。

キープレー

「神戸の出し所を抑えるプレッシング」

高い位置に最終ラインを設定する横浜の守備陣形にとって、最終ライン後方のスペースを突かれると、一気にピンチを迎えてしまう。
対戦相手も当然それを狙ってくる中で、今回の神戸には精度の高いロングキックを蹴れる選手、そしてサイドのスペースを狙えるスペースランナーが揃うだけに、相性の良くない相手と考えられる。

だからと言ってラインを下げてスペースを埋めるということは、アンジェ・ポステゴグルーの頭の中にはない。
素早い切り替えと正しいポジショニングから始まるプレッシングで相手の時間・余裕・選択肢を奪い、敵陣でマイボールとする横浜の今のコンセプトを考えれば、スムーズな切り替えの元、丹念に穴を空けることなく、相手の前を塞げるか、プレッシャーを掛けられるかがポイントになる。

川崎戦の前半の反省を教訓に、相手の意図を妨げることが出来るか。プレッシングが試合の趨勢を決めるキープレーとなりそうだ。

総括

15連戦の5戦目。今週はミッドウィークもリーグ戦のため、大幅なターンオーバーをすることなく迎えることも予想されるだけに、コンディショニングもゲームを占う上で非常に重要なファクターとなりえる。

クラブとスケジュールを共にしている自分達も同じこと。試合と並行して学業や仕事、家事に従事して、また試合の日がくる。過密日程で疲労が溜まったり、喉を酷使していれば、体調を崩しやすくもなる。平日のアウェイゲームに行けた人は尚更だ。

共に15連戦を駆け抜けられるように体調にも気を遣おう。自分達にターンオーバーはない。

 
 
text:いた(@itaruru)
edit:nari(@fmbh_nari)

 
 

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