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マッチプレビュー 023: vs浦和 〜 動 vs 静 〜 【2018 明治安田生命 J1リーグ 第26節】 vs 浦和レッズ戦

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相手を知ることでより見えてくることがある。
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一歩踏み込んで試合を楽しむためのご提案、hamatra match preview。

今回は、2018 明治安田生命J1リーグ第26節 浦和レッズ編。

試合情報

2018 明治安田生命 J1リーグ 第26節
vs 浦和レッズ
2018/09/16(日) 16:00キックオフ
@ 日産スタジアム
(年チケ開門 12:30 | 一般開門 13:00)

www.f-marinos.com

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チーム成績状況

soccer.yahoo.co.jp

現在の順位

順位 チーム名 勝点 試合 得失
1 広島 55 25 17 4 4 22
2 川崎 46 24 14 4 6 13
3 F東京 42 25 12 6 7 10
4 札幌 41 24 11 8 5 6
5 C大阪 39 25 10 9 6 4
6 仙台 38 25 11 5 9 -2
7 神戸 36 25 10 6 9 3
8 鹿島 36 25 10 6 9 0
9 浦和 32 25 8 8 9 5
10 磐田 32 25 8 8 9 -7
11 名古屋 31 24 9 4 11 -2
12 清水 31 25 9 4 12 -2
13 湘南 30 24 8 6 10 -4
14 横浜 29 25 8 5 12 -1
15 29 25 9 2 14 -8
16 鳥栖 26 25 6 8 11 -7
17 G大阪 24 25 6 6 13 -12
18 長崎 21 25 6 3 16 -18

リーグ直近成績

横浜F・マリノス
直近
2試合前

3試合前

4試合前

5試合前

3-1
柏(H)

1-2
清水(H)

0-2
神戸(A)

0-1
鹿島(A)

1-2
名古屋(H)
浦和レッズ
直近
2試合前

3試合前

4試合前

5試合前

1-2
C大阪(H)

1-4
名古屋(A)

3-3
清水(A)

4-0
磐田(H)

0-1
鳥栖(A)

過去の直接対戦成績

vs浦和レッズ

 通算: 64戦31勝26敗7分 (99得点73失点)

 ホーム: 31戦14勝14敗3分 (45得点34失点)

分析対象試合

2018 明治安田生命J1リーグ 第25節
浦和レッズ 1-2 セレッソ大阪 @ 埼玉スタジアム2002
得点者:12'李忠成(浦和) 29'オスマル(C大阪) 53'ソウザ(C大阪)

公式記録/レポート
www.jleague.jp

プレー傾向:浦和レッズ


[第25節 セレッソ大阪戦 スターティングメンバー]

守備

  • ハーフラインから守備を始める非常に静的な5-4ブロック。後ろに人数を掛ける傾向強い。
  • 内側への侵入を阻むべく外に追い出す志向。
  • 人を掴む対応となるため、流れの中でポジションが崩れていくことも。しかし、人数を揃えて空いた穴を埋めていくため、大きな穴は広がらない。
  • ワンタッチプレーにウォッチ傾向。後列からの飛び出しに対しての受け渡しに難。
  • CKの守備はマンマーク。

攻撃

  • 3枚のアタッカーのうちの1枚がボールを受けに落ちるメカニズム。楔を付け、縦の出し入れを行いつつ、ボールを前進。
  • ダイナミズムアクションを付与するのはウイングバック、カウンター時には最前線にも。チームとしてラストパスはクロスを選択する傾向が強く、攻撃時のキーポジション。
  • 3バックの一角が上がることもあるが、頻度は少ない。
  • 受動的な守備であるため、ボール奪取位置が低く、攻撃移行が出来ず遅攻となることが多い。

全体

長年に渡り指揮を執ったミシャ・ペトロヴィッチとの別離から、ACLウィナーへと登り詰めるドラマティックな2017年を経て迎える浦和レッズの2018年。

チームスローガンとして「ステップアップのための足元固め」を掲げ、アジアを勝ち取った堀孝史体制を継続するも開幕5戦未勝利で早々に頓挫。育成ダイレクターてあった"組長"大槻毅を代理監督に据えて立て直しを図りつつ、鹿島を3連覇に導いたオズワルド・オリヴェイラを招聘し現在に至っているが、思い描いていた形とは異なる波乱に満ちたシーズンとなっているのではないだろうか。

チームカラーも大きく変わった。ミシャ・ペトロヴィッチ体制で見られた、可変式システムとポゼッションをベースにフリックやコンビネーションを駆使して崩しに掛かるスタイルは見る影もなく、後方に人数を掛けてリスクを最小限に抑えつつ、シンプルなクロスとカウンターで機をうかがう静的なチームとなっている。

大きく揺れる中でピッチのパフォーマンスも不安定。思いのほか苦しむ日本随一のビッグクラブがどこへ向かうのか、外野ながらに気になるところではある。

キープレーヤー

No.5 槙野智章

突出したメディア発信力と底抜けの明るさで常に注目集めるメディアスターの側面ばかりが注目されるが、ワールドカップ日本代表としてピッチに立ち、新たに船出した森保ジャパンにも名を連ねる、Jを代表するディフェンダー。

元々有していた攻撃センスと技術力に加え、ヴァイッド・ハリルホジッチ体制の日本代表で対人守備も大きく成長。鋭い近足タックル*1やタイトなアプローチを体得し、ワールドカップ本大会でもタフな仕事を完遂してみせた。

浮上のきっかけが欲しい浦和にとって、盛り上げ役の槙野の活躍は不可欠。起爆剤となるか、否か。試合の鍵を握る背番号5のプレーに注目だ。

キープレー

中央でのポイントづくり

浦和の守備は中央に人を多く配し、スペースを見出すのは難しい。トップからの攻撃制御も中央を締め、外に追い出すような意図をもっているように見えるだけに、中への警戒は非常に厳しい。しかし、横浜としては中央にポイントを作って初めて攻撃力が発揮できる。

締められたエリアへの侵入は勇気がいる。技術の質も問われる。しかし、その中央のエリアにボールを運び、ハーフスペースでのプレー頻度を高めることでこそ優位性を得られる。相手も困る。

虎穴に入らずんば虎子を得ず、勇気ある攻撃構築に期待したい。

総括

再び取り戻したワクワクするフットボールを携えて臨む勝負の9月。

しかし、浦和は柏やガンバほど緩くない。静的に構え、虎視眈々と隙を狙っている。

勇気をもって、アグレッシブに、チャレンジングに。多くの観衆が集まるであろう日産スタジアムが、そのプレーに沸騰することを期待したい。

 
 
text:いた(@itaruru)
edit:nari(@fmbh_nari)

 
 

イベント情報・チケット情報 | 横浜F・マリノス公式サイト

www.f-marinos.com

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*1:相手寄りの足でボールのみを掻き出すタックル技術。逆足のタックルに比べモーションが小さく、並走しながらでも繰り出しやすい。また、タックル後の不必要なコンタクトを避けられる利点がある。

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