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スタジアムを熱く、楽しくする横浜F・マリノスサポーターのためのウェブマガジン「Web Magazine hamatra」(ウェブマガジン ハマトラ)  Presented by NPO法人ハマトラ・横浜フットボールネットワーク

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hamatra My First Game 034:シューマ(2004年12月11日vs浦和レッズ)

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マリノスが好きになったキッカケは何ですか?
今の観戦や応援スタイルに行き付いたキッカケは何ですか?

あの試合があったから今がある。
あの試合があったからここにいる。

そんな思い出に残っている試合を語ってもらう My First Game

今回は、シューマ(@shu_ma)さんによる2004年12月に行われたvs浦和レッズの試合です。

今回は「シューマ」さんのMy First Game(自己紹介)

こんにちは。シューマ(@shu_ma)と申します。

Web Magazine hamatraではお久しぶりですね。 あの記事からもう2年ですか。
松本翔選手が最近、今年加入した高知ユナイテッドFCでバリバリにスタメンを張り、メチャメチャ活躍している様子が伝わってきており、非常に嬉しい限りです。 またプレーを観に行きたいですね。高知良い処だし。鰹美味しい。

ああ、自己紹介でしたね。 トップでは旗を振ってますが、それ以外にも様々なカテゴリを観に行っています。 ユース、ジュニアユース、工学院(日本工学院F・マリノス 現在は、神奈川県社会人リーグ1部に所属)、他にもマリノスOBを追いかけて、J2J3JFLや大学サッカー・地域リーグ。 J1以外のカテゴリ/年代もとても面白いですよ。皆様もぜひ。

My First Game

2004年12月11日(土)
2004サントリーチャンピオンシップ 第2戦
浦和レッズ 1-0( 2 PK 4 ) 横浜F・マリノス
@埼玉スタジアム2002
得点者:76' 三都主アレサンドロ(浦和)

https://data.j-league.or.jp/SFMS02/?match_card_id=7969

「初観戦」について人それぞれ様々な解釈があるこのコーナー。皆さんの「初観戦」の物語に触れるの、とても面白いですよね。

自分にとっても、本当に人生で初めての生サッカー観戦は1993年10月4日、国立競技場での、アフロアジア選手権 日本代表vsコートジボワール代表だったり。
マリノス初観戦は、おそらく1998年3月21日、横浜国際総合競技場での、フリューゲルスとの横浜ダービーだったり。
マリノスユース初観戦は、2006年7月9日、日産フィールド小机での、プリンスリーグ関東のブロック優勝を決めた浦和レッズユース戦だったり。
工学院は、ジュニアユースは…と書いていくとキリがないので、やめますが(笑)

そんな中でも今回は、自分が「初めてゴール裏で応援した」試合にスポットライトを当てて、振り返って書いてみたいと思います。

初めての「ゴール裏」のきっかけ

2003年、自分が中学3年生の時からマリノスのホームゲームに通うようになって、当時は両親と一緒にバックスタンドやメインスタンドで座って観戦していました。

当時から「ゴール裏の応援」というものへの憧れは非常に強かったです。 大勢の人が一斉に声を出して、ピッチ上の選手たちを鼓舞するという空間に、カッコよさを感じていました。

「あの歌はなんて歌ってるんだ?「俺たちのゴールを…」?(実際には「俺たちの声をパワーに変えろ」)」 「闘え!横浜!奪え…ドゥトラゴール?なんでドゥトラだけ応援されてるの?(実際には「奪えウルトラゴール」)」

両親とそんなことばかり話していた記憶があります。

2003年の1stステージ優勝も、2ndステージ優勝による完全制覇も、2004年の1stステージ優勝も、全て横浜国際総合競技場で生観戦してました。 今思えば、これ以上ない幸せな体験をさせてもらっていたと思います。

そして時は経ち、2004年12月。 浦和レッズとのサントリーチャンピオンシップ。

12月5日(日)のホームで1stレグ、もちろんいつものメインスタンドの席で観戦していました。 一進一退の攻防戦の中で飛び出した、奥大介選手のコーナーキックにドンピシャヘッドでぶち込んだ河合竜二選手のゴール、ゴール裏に向かって走っていく河合選手…。 あの光景は今でも昨日のことのように頭の中で再生できます。

1stレグを1-0で勝利したF・マリノス。6日後の埼玉スタジアムでの2ndレグに乗り込みます。

自分はというと、当初はチケットも取れておらず、現地観戦は半分あきらめていましたが、なんと父が観戦チケット付きの東京駅から埼玉スタジアムまでのオフィシャルバスツアーの予約に成功!

そして、生まれて初めて、マリノスのゴール裏で試合を観戦することとなりました。

初めての「ゴール裏」の思い出

「ゴール裏で応援する」ということが決まり、まず最初に考えたのは、「自分にできる限りの全力の応援をしなくては」ということでした。

そして、高校の授業が終わった後に、新横浜まで行き、当時のオフィシャルのグッズショップ、「トリコポイント」でLフラッグを購入しました。 なぜこのときのチョイスがLフラッグだったのかは、あまり覚えていません。でも、「応援しなきゃ!」と考えたときに「旗を買おう!」と思い、買いに走っていました。

今の自分の「旗を振る」という応援スタイルのルーツは、この時にあると思います。

(ちなみに、前述の「人生で初めての生サッカー観戦」の日本代表vsコートジボワール代表戦でも、当時3歳にして既に日の丸の旗を振っていて、これを受け「生まれながらの旗振り」と自分で勝手に言っているという話もあるのですが、それはまた別のお話…)

そして試合当日。東京駅からバスに乗り込み、大勢のマリノスサポーターと共に埼玉スタジアムへ。

埼玉スタジアムに到着すると、あの有名な「浦和から生きて帰れると思うなよ…」の横断幕が(笑)

そして入場時にサポーター列からなぜか中山美穂&WANDSの「世界中の誰よりきっと」が歌われながら入場すると、初めてのゴール裏からの景色。 周りのスタンドは赤一色に染まっていましたが、細長い一角に密集したトリコロールの仲間たちがとても心強く感じたことを覚えています。

赤バンデーラの上段のゲートより少し上に陣取り、今では普通に知り合いだけど、当時はブログを一方的に見ていただけの方を発見したりしながら、アップ開始を待ちます。

試合内容は、1stレグで1点リードというゲームの緊張感と、初めての応援への興奮とで、正直あまり覚えていません。

ただ、中西永輔がエメルソンを倒して退場し、直後に三都主アレサンドロのゴールが決まった時は、絶望的な感情になったけど、その後もできる限りの声を張り上げ、必死になって応援した感じは覚えています。

だからこそ、PK戦で榎本達也が大車輪のPKストップを見せ、ドゥトラがコロコロPKを決めて優勝した瞬間は、本当に嬉しくて、喜びを爆発させて叫んでいました。 サポーターの方が配ってくださった紙テープを思いっきり投げて。買ったばかりのLフラッグを振りまくって。

幸せなゴール裏での初応援でした。

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カッコいい「ゴール裏」に

少し前のことになりますが、「ゴール裏に集うサポーターとは、どのような人であるべきか」というようなテーマでの議論が、一部のマリノスサポーターの方のTwitter上でなされていました。

これからの時代、他の様々なエンターテインメントコンテンツとユーザーを奪い合っていくことになるであろうサッカー界において、「開かれたゴール裏」であることは、強いロイヤルティを持ったサポーターを増やす上で必要不可欠なことだと、自分は思います。

一方で、ゴール裏は、当時中学生だった自分が感じたような、「カッコいい場所」であって欲しいと思います。

ではなぜ当時の自分はゴール裏の応援を「カッコいい」と感じたのでしょうか? 全員が一糸乱れぬ統一された動きで、タイミングで、同じ応援を同時にしていたからでしょうか?

そうではないと思います。

年齢も性別も、バッググラウンドも異なる、たくさんの人々が一つの場所に集まって、一人一人の「想い」を、「マリノスを応援する」「マリノスが大好きだ」という「想い」を、表現していたからこそ、「カッコいい」と感じたのだと思います。

そういう「想い」を持ち、「自分にできる応援はなにか?」ということを考え、それを行動に移している、表現している。 そんな人たちが自然と一箇所に集まって、結果として一つの応援を実現している。

そんな空間が、マリノスの「ゴール裏」になれば、今よりももっともっとアツく、強く、カッコいい、そんなゴール裏になるんじゃないかなと、思っています。

次回の「My First Game」

次回は、自分と同い年ながらも、マリノスを見てきた年月は自分よりはるかに長い、かっつさん(@01kattsu20)にバトンを渡そうと思います。

「将来は金持ちになってマリノスのスポンサーになって、あのガラス張りの部屋で毎試合観戦するんじゃ」と豪語していることでお馴染み(?)のかっつさんのMy First Game、とっっっっっても楽しみですね!!!!!(ハードルを上げるだけ上げる)

text:シューマ(@shu_ma)
edit:ろこ(こけまり)

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