相手を知ることでより見えてくることがある。
相手を知ることでより楽しめることがある。
一歩踏み込んで試合を楽しむためのご提案、hamatra match preview。
今回は明治安田生命J1リーグ第14節 川崎フロンターレ編。
試合情報
2017 明治安田生命 J1リーグ 第14節
vs 川崎フロンターレ
2017/06/04(日) 17:00キックオフ
@ 日産スタジアム
(年チケ開門 13:30 | 一般開門 14:00)
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チーム成績状況
現在の順位
横浜F・マリノス
順位 | 勝点 | 試合 | 勝 | 分 | 敗 | 得点 | 失点 | 得失 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
8 | 20 | 13 | 6 | 2 | 5 | 15 | 13 | 2 |
川崎フロンターレ
順位 | 勝点 | 試合 | 勝 | 分 | 敗 | 得点 | 失点 | 得失 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
5 | 22 | 12 | 6 | 4 | 2 | 19 | 11 | 8 |
リーグ直近成績
横浜F・マリノス
直近 | ← 2試合前 |
← 3試合前 |
← 4試合前 |
← 5試合前 |
---|---|---|---|---|
○ 3-1 清水(A) |
△ 1-1 仙台(H) |
○ 1-0 甲府(H) |
● 0-1 鳥栖(A) |
● 0-1 G大阪(H) |
川崎フロンターレ
直近 | ← 2試合前 |
← 3試合前 |
← 4試合前 |
← 5試合前 |
---|---|---|---|---|
○ 3-0 鹿島(A) |
○ 2-0 磐田(A) |
○ 3-0 新潟(H) |
● 0-2 C大阪(A) |
△ 2-2 清水(H) |
過去の直接対戦成績
vs川崎フロンターレ: 37戦15勝16敗6分 (54得点48失点)
分析対象試合
2017 明治安田生命 J1リーグ 第12節
鹿島アントラーズ 0-3 川崎フロンターレ
@県立鹿島サッカースタジアム
得点者:19'阿部浩之 45'長谷川竜也 61'登里亨平
公式記録/レポート
www.jleague.jp
プレー傾向:川崎フロンターレ
守備
- ボールロスト後の早い切り替えからのフォアチェックが軸。チーム内で共有、徹底。
- 3トップの左右は守備意識高く、最終ラインまで落ちて守備に参加することも。
- エドゥアルド・ネットが中盤の広範囲をカバーしてカウンターケア。
- クロス対応に難。ポジショニングを細かく修正しないため、エアポケットが出来ることも。
- セットプレーはマンマーク。
攻撃
- 大島僚太とエドゥアルド・ネットを軸にポゼッション。抑揚を付けつつ、相手の内側を抉ることを狙う。
- 各選手がオリジナルポジションに縛られることなくプレーする。外から中、低い位置から高い位置など、動きつつバイタルエリアで基準点を作り、基準点に対し複数人が絡みコンビネーションで崩す。CFW(センターフォワード)という概念がない。
- 両サイドバックがかなり高い位置取り。トップが中央に入り込むプレーを行うため、サイドバックが幅を担う。
全体
約5年に渡り指揮を執り、他のチームとは一線を画す特徴的なチームに仕立て上げた風間八宏の退任、3年連続のJリーグ得点王となったエース・大久保嘉人のFC東京移籍と、一つのサイクルの終わりを迎えたフロンターレ。
しかし、チーム力は衰えることなく、更にブラッシュアップされた感すらある。特に大きな変化が見えたのは、前線の流動性、ポジションなきアタッキング。
CFW的な存在を置かず、入れ代わり立ち代わり、外から、低い位置からバイタルエリアへ侵入する。その逆も然りで中から外、高い位置から低い位置へ、攻撃に置けるオリジナルポジションはあってないようなもの。動きの中で楔を引き出し、楔をスイッチに周辺のプレーヤーが連動して崩すため、守備側として掴まえどころを見出すのは非常に難しい。
大きくポジションを崩して攻めるだけに守備時には脆さが垣間見えるものの、ボールロスト時にフォアチェックを行うことを徹底。リスク管理についても手が施されている。
新しいフロンターレのキープレーヤーをあげるとすれば、「偽・9番」として神出鬼没な動きで3試合連続ゴール中の阿部浩之か。中央から全方位的に動き、再度ゴール前に侵入し、フリーで仕留める。大阪からやってきたランニングプレーヤーは、既に欠かせない存在となっている。
まさに充実、頭を抱えたくなったのが本音だ。
キーマッチアップ
小林悠 vs 齋藤学
「エース」と呼ばれる存在がチームを去り、その重責を負うことになった二人は同時にキャプテンの責も担い、名実ともにチームの顔となった。
その重圧の中で小林悠は結果を残し続けている。CFW、右サイドハーフと試合ごとに変わる役割も柔軟にこなし、周囲と良い関係を築いて4得点6アシスト。
対する横浜のエース・齋藤学は苦しんでいる。開幕当初こそ、鮮烈な突破で攻撃をけん引し、5つのアシストを記録するも、相手の包囲網もあってトーンダウン。期待される結果を残しているとは言い難い。
多くの観衆を集めることが予想され、注目度の高いビッグマッチ。ビッグマッチで結果を残してこそ、「エース」。
重責を担うエースの対決に注目だ。
マリノスのキープレー
「受け渡しとカバー」
相手が主導権を持ち、守る時間が増えるのは受け入れなければならない。
上記の通り、捕まえづらく、捉えどころのない攻撃の対応は非常に困難なだけに、横の関係・縦の関係を密に、動き続ける相手アタッカーを受け渡しつつ、穴を空けずに守ること、空いた穴を埋めることが重要となる。
決壊せず踏ん張れば、必ず好機は訪れる。まずは守備から入りたい。
総括
チームの完成度も、プレーのクオリティも、この試合に至るまでのスケジュールも、全て相手が優位である。これは受け入れるしかない。
ただ、理屈じゃない。この試合は絶対に勝たなきゃいけない。
ユニフォームを配布し、多くの方が訪れる機会としても、今シーズンの行方を決める前半戦の大一番としても、苦き過去の記憶をすすぐためにも。
結果の出せないプライドに意味なんてない。必ず勝って横浜のプライドを示したい。
text:いた(@itaruru)
edit:nari(@fmbh_nari)