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マッチプレビュー 027 vs C大阪 〜 集大成 〜 【2018 明治安田生命 J1リーグ 第34節】 vs セレッソ大阪戦

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相手を知ることでより見えてくることがある。 相手を知ることでより楽しめることがある。 一歩踏み込んで試合を楽しむためのご提案、hamatra match preview。

今回は、2018 明治安田生命J1リーグ第34節 セレッソ大阪編。

試合情報

2018 明治安田生命 J1リーグ 第34節
vs セレッソ大阪
2018/12/01(土) 14:00キックオフ
@ 日産スタジアム
(年チケ開門 11:30 | 一般開門 12:00)

www.f-marinos.com

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チーム成績状況

soccer.yahoo.co.jp

現在の順位

順位 チーム名 勝点 試合 得失
1 川崎 66 33 20 6 7 29
2 広島 56 33 17 5 11 12
3 鹿島 55 33 16 7 10 11
4 札幌 54 33 15 9 9 0
5 F東京 50 33 14 8 11 6
6 浦和 48 33 13 9 11 11
7 清水 48 33 14 6 13 8
8 G大阪 48 33 14 6 13 -3
9 C大阪 47 33 12 11 10 0
10 仙台 45 33 13 6 14 -9
11 神戸 42 33 11 9 13 -8
12 横浜 41 33 12 5 16 1
13 磐田 41 33 10 11 12 -12
14 湘南 40 33 10 10 13 -5
15 鳥栖 40 33 10 10 13 -5
16 名古屋 40 33 12 4 17 -7
17 36 33 11 3 19 -9
18 長崎 29 33 8 5 20 -20

リーグ直近成績

横浜F・マリノス
直近
2試合前

3試合前

4試合前

5試合前

1-2
鳥栖(A)

1-0
長崎(A)

0-1
F東京(H)

1-2
G大阪(A)

2-1
札幌(H)
セレッソ大阪
直近
2試合前

3試合前

4試合前

5試合前

0-3
柏(H)

2-1
川崎(H)

0-1
名古屋(H)

0-1
鹿島(A)

1-0
F東京(A)

過去の直接対戦成績

vsセレッソ大阪

 通算: 41戦19勝13敗9分 (63得点55失点)

 ホーム: 20戦10勝4敗6分 (35得点23失点)

分析対象試合

2018 明治安田生命J1リーグ 第33節
セレッソ大阪 0-3 柏レイソル @ ヤンマースタジアム長居
得点者:53'中山雄太(柏) 58'江坂任(柏) 84'クリスティアーノ(柏)

公式記録/レポート
www.jleague.jp

プレー傾向:セレッソ大阪


[第33節 柏レイソル戦 スターティングメンバー]

守備

  • 4-4のオーソドックスな2ライン。前で「狙える」選手が多く揃うため、構えつつ、個々が網を張って奪い切る。
  • マテイ・ヨニッチやソウザの個で奪い切るパワーやリーチは大きな強み。中央は非常に堅牢。
  • 攻撃から守備へのトランジッションに難。そのため、攻撃時に多くの人数を掛けるリスクを被る頻度が高い。
  • 前線からプレスに行くシーンも時折見られるも、2トップの制限はおざなり。

攻撃

  • 細かなパスを繋ぎつつボールを前進、中から外への展開を軸に攻撃を組み立てる。
  • 2トップが組み立てに参加する意欲が旺盛。中盤に落ちて顔を出しつつ、ボールに絡む。
  • ボール保持への意識の向上と共に、昨年猛威を振るったダイナミックなカウンターの発生頻度は低下。
  • ソウザのパワフルなミドルシュート及びFKは強烈な武器。
  • サイズを備えるパワフルなターゲットに、リーグ屈指のキッカー清武弘嗣が合わせるセットプレーにクオリティ。

全体

将来を嘱望されてきたタレント達が、チームのレジェンドである尹晶煥(ユン・ジョンファン)監督の厳しいトレーニングで規律と強度を植え付けられ、クラブ初タイトルとなるルヴァンカップと天皇杯の2冠に輝く。

美しきシンデレラストーリーとなった2017年からたった1年、強く逞しいセレッソは過去のものとなってしまった。

度重なる怪我、代表やACLによる過密日程、噴出した移籍の噂…その原因は外側からは分からない。

しかし、ピッチに表現されるパフォーマンスは正直だ。堅牢な4-4ブロックからのダイナミックなロングカウンターは鳴りを潜め、規律に満ちたハードワークの意識は地に落ち、緩慢なトランジッションの隙を突かれる。そして、1つの失点で目に見えて「落ちる」。その結果、ホーム最終戦にも関らず、0-3の惨敗。

順位的なモチベーションの差や柏のセレッソ対策*1も見事ではあるにせよ、残酷なまでの変わり様に、改めてチームは生き物であると感じさせられた試合だった。

今季で退任となる尹晶煥体制のラストマッチ、強かったセレッソを取り戻すことが出来るのだろうか。

キープレーヤー

No.7 水沼宏太

抜群の運動量で労を惜しまずスペースへとスプリントし、質を備える右足のキックでアシストを量産するセレッソの右のワイドレシーバー。

キャリアハイのシーズンとなった2017年を経て飛躍の予感も漂った2018年だったが、チームがダイナミズムを失ったことにより不遇の時間を過ごした感も否めず、消化不良の1年だったのではないだろうか。

横浜の育成組織からプロとなった宏太は、横浜から栃木を経て鳥栖、鳥栖から東京、そしてセレッソと流浪の民となっているが、そのキャリアを振り返ると素晴らしい時間を過ごしてきた傍らには尹晶煥の存在があったのではないだろうか。そんな"恩師"尹晶煥のラストマッチとなれば、燃えないはずがない。

恩師のために再び「不良息子」となるか、チームの不遇と共に沈黙するか、古巣戦でどのようなプレーを見せるか注目だ。

キープレー

1年間の集大成

アンジェ・ポステゴグルーの元、「勇猛果敢」というテーマを掲げて過ごしたシーズンも残り1試合。

決して順風満帆なシーズンを送れたとは言い難く、新しい概念の元でサッカーを構築することに四苦八苦した1年だった。

現状を見ても、1つの完成形を作り上げられたかといえばそうでもなく、まだまだ道半ばであることは否めない。

しかし、様々な試合を経て、大きく進歩した点、苦しみながらも掴んだ点など、前進できた要素は多々ある。

勇気をもって、今シーズン積み上げてきたものを示してほしい。それが、未来に、来季に繋がっていく。

総括

2018年、ラストマッチ、ということで2018年のhamatra match previewもこれが最後のエントリーとなります。

今季は非常に特徴的なサッカーを標榜したこともあり、例年にも増して自チームの変化に注視する1年でありましたが、自分達が特徴的であるが故に、相手の対策や対応という面でも非常に興味深い試合が多かったように思えます。

また、相手の立ち位置や出方で自分達も形を変える、というような対応も見られているだけに、このサッカーを継続していくとすれば、事前の分析・対策なども大きなテーマとなっていくはずです。

「相手を知ることでより見えてくることがある」というリード文を掲げてきましたが、その重要性は更に増してくるのかも知れませんね。

ともあれ、今年も1年ご愛顧いただきありがとうございました。
頂きました反応が大きなモチベーションとなり、エネルギーとなりました。
全ての読者様に大きな幸せが、まずは今週の試合後に大きな喜びが訪れますように。

 
text:いた(@itaruru)
edit:nari(@fmbh_nari)

   

イベント情報・チケット情報 | 横浜F・マリノス公式サイト

www.f-marinos.com

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*1:セレッソにボールを保持させつつ4-4のコンパクトなブロックを形成。攻撃に人数を掛けるセレッソの傾向を逆手に取り、奪った次のプレーのベクトルを前で統一。人数の揃わないセレッソ守備陣をスピードのミスマッチを活かして一気に破る。

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