何故、関西圏のチームである京都サンガF.C.U-18がプレミアリーグWESTではなく、EASTにいるのか。
その理由や、どんなチームかを紹介しつつ、4/23(日曜)に行われる横浜F・マリノスユース vs 京都サンガF.C.U-18のマッチプレビューになります。
前節(柏レイソルU-18)の試合結果
横浜F・マリノスユース 0-0 柏レイソルU-18
強風下の中で行われたため、多くの選手がボールコントロールに苦しんでるように見受けられ、不用意なパスミスなどが目立つ中で両チームとも最後まで決め手に欠き、スコアレスドローに終わりました。
マッチプレビュー
対戦相手の紹介:京都サンガF.C.U-18
京都サンガF.C.U-18がEASTにいる理由
まず最初に触れておかないといけないこととして、なぜ関西圏のチームである京都サンガF.C.U-18がプレミアリーグの「EAST」にいるのか、です。
下記に紹介している記事内で、プレミアリーグの設立は2011年だと言ってますが以来、京都サンガは昨年に至るまで「WEST」に在籍していました。
ですが、WESTとEASTのどちらのリーグに参加するかは、各クラブや高校がある場所に基いて東西10チームずつに振り分けているため、今年は京都より西のチームが多く昇格してきたことにより、EASTへ転籍してきたわけです。
(見方を変えれば、今後マリノスユースが「WEST」に転籍する可能性も十分にあるということです)
制度の問題と言ってしまえばそれまでですが、これによって京都サンガは、アウェーゲームの中で最も近いところでも清水といったように遠征による負担が増えたことになり、コンディションの面で不安視する声も聞こえてはきますが、昨年の優勝チームが青森山田高校ですので(決して全てを肯定する気はありませんが)長距離移動すらも成長へと繋げることが出来るのなら、これほど厄介なチームはありません。
育成プロジェクト「スカラーアスリートプロジェクト」
京都サンガのアカデミーについて話をする上で「スカラーアスリートプロジェクト」は外せないキーワードです。
スカラーアスリートプロジェクトは、2006年に発足したのですが、サッカー選手としてだけでなく社会人として優れた人材を育成することを目標に掲げ、京都サンガF.C.、立命館学園、京セラが協力して生まれた独自の育成プロジェクトです。
(現在マリノストップチームに在籍しているGK杉本大地選手も京都サンガのアカデミー出身ですので、当プロジェクトで育った選手の1人ということになります。)
U-18の選手は寮生活を行いながら立命宇治高校へ通い、サッカーを行っているのですが、学費・寮費・遠征費がプロジェクトから支給されているため、親御さんたちにとっては経済的負担が少ないことになります。
京都サンガF.C.U-18のサッカー
昨年まで監督を務めていた元日本代表の森岡隆三氏が構築したスタイルを更に進化されるべく、昨年以上にハードワークして、アグレッシブにプレーすることを目標に掲げています。
高い位置からプレッシャーを掛けていきボールを奪いに行く守備や、攻守の切り替えを意識した連続性など前へ前へといった意識が強く、ショートカウンターがメインの戦術になってきます。
開幕戦の柏レイソルU-18戦、前節の清水エスパルスユース戦と連敗スタートになってのホーム初戦ですので、この試合に賭ける想いは一際強いはずです。
対する我らが横浜F・マリノスユースとしては、2013年10月に行われたJユースカップまで遡らないと京都サンガとは対戦してなく、そういう意味では情報が少ないですが、開幕戦そして前節と引き分けに終わったため、アウェーではありますが何としても初勝利を、勝ち点3を奪うべく、強い気持ちを持って貪欲にゴールに向かっていきたいところです。
前節のスターティングメンバー
横浜F・マリノスユース
京都サンガF.C.U-18
両チームの注目選手
横浜F・マリノスユース:DF 3 柳知廈
柳 知廈(ゆ じは)3年生
今季のマリノスユースのディフェンスリーダーと言えば、この選手。
1年生、2年生の時はチーム事情や経験を積ませるなどの意味合いからサイドバックとして試合出場することもありましたが、今年はセンターバックとして中央でどっしりと構えています。
常に周りへの声掛けを怠らないことで高い集中力を維持するのとともに安定感のあるビルドアップにも定評がありますし、身長は180cmを超えているため、長身を活かした打点の高いヘディングは攻守において存在感を発揮します。
また、名前から察する方もいるかと思いますが韓国籍を持っているため、将来はプロサッカー選手になることもそうですが、柳想鐵(ユ・サンチョル)、安貞桓(アン・ジョンファン)などに続くようマリノス所属で韓国のフル代表に選出されることを目標にしている選手です。
マリノス・カルトクイズ
突然ですが問題です!
柳想鐵、安貞桓の名前が出てきましたが、現在、過去を含めて2選手に加えあと4選手、韓国籍の選手がマリノスのトップチームに在籍してます、していましたが、その4選手の名前、全てお答え出来ますでしょうか?
正解は1番下に記載してあります。
京都サンガF.C. U-18:GK 1 若原智哉
若原 智哉(わかはら ともや)3年生
2013年にU-15日本代表候補に選出され、各年代の日本代表で活躍、昨年行われたAFC U-19選手権には飛び級招集となった規格外のGKです。
順調に成長してきた結果、昨年は高校2年生ながらトップチームに2種登録されており、シュートストップの上手さや足下の技術、判断力の高さに長けていて、まさにゴール前に立ちはだかる壁といった選手です。
京都サンガF.C. U-18:MF 8 橋本尽
橋本 尽(はしもと じん)3年生
U-15、U-16と過去に年代別の日本代表経験あり、小学4年生の時から京都のアカデミーに在籍している選手です。
ワンタッチで相手を翻弄する巧みなボールコントロールの使い手かと思えば、狭いスペースでも突破していくゴリゴリ感も持ち合わせているため、変幻自在のアタッカーと言えます。
観戦情報(日時・場所など)
2017年4月23日(日曜)15:00 キックオフ
高円宮杯U-18サッカーリーグ2017 プレミアリーグEAST 第3節
横浜F・マリノスユース vs 京都サンガF.C. U-18
会場:京都サンガF.C. 東城陽グラウンド
(近鉄京都線「大久保」駅よりバス「宮の谷」行で終点下車、徒歩約15分)
今後の日程
・プレミアリーグEAST 第4節
4月30日(日曜)14:00~ vs 清水エスパルスユース
(日産フィールド小机)
・プレミアリーグEAST 第5節
5月5日(土曜)11:00~ vs 鹿島アントラーズユース
(県立保土ヶ谷公園サッカー場)
・プレミアリーグEAST 第6節
6月25日(日曜)11:00~ vs 青森山田高校
(青森山田高校)
※ 各試合、無料で観れます。
クイズの答え
申秉皓(シン・ビョンホ) 2000
金根煥(キム・クナン) 2008~2012
丁東浩(ジョン・ドンホ) 2009~2010
朴正洙(パク・ジョンス) 2016~
text:はち(@hachhing)