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スタジアムを熱く、楽しくする横浜F・マリノスサポーターのためのウェブマガジン「Web Magazine hamatra」(ウェブマガジン ハマトラ)  Presented by NPO法人ハマトラ・横浜フットボールネットワーク

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hamatra My First Game 035:かっつ(2001年11月3日vs鹿島アントラーズ)

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マリノスが好きになったキッカケは何ですか?
今の観戦や応援スタイルに行き付いたキッカケは何ですか?

あの試合があったから今がある。
あの試合があったからここにいる。

そんな思い出に残っている試合を語ってもらう My First Game

今回は、かっつ(@01kattsu20)さんによる2001年11月に行われたvs鹿島アントラーズの試合です。

今回は「かっつ」さんのMy First Game(自己紹介)

こんにちは、かっつ(@01kattsu20)と申します。

普段はE24のゲート上付近で俯瞰的に試合を見ています。マリノスのある生活が日常になってから、早いもので20年以上が経過しました。 私自身の初観戦は1998年、三ツ沢で行われた当時のベルマーレ平塚戦になりますが、大敗した事もあり、今となっては全く良い思い出がありません(笑)。 そこで、My First Gameには2001年2ndステージ第12節の鹿島アントラーズ戦を挙げます。

実は私は18年間に渡ってホームゲームの皆勤を続けているのですが、その「ホーム連続試合出場」をスタートさせたのがこの鹿島戦でした。

My First Game

2001年11月3日(土)
2001Jリーグ ディビジョン1 2ndステージ 第12節第1日
横浜F・マリノス1-2鹿島アントラーズ
@横浜国際総合競技場
得点者:27' 坂田大輔 77'アウグスト(鹿島) 107' 中田浩二(鹿島)

https://data.j-league.or.jp/SFMS02/?match_card_id=5907

当時のマリノスは残留争いの真っ只中。 レジェンドのドゥトラ、ブリット、ナザの三人衆加入後に成績を急浮上させますが、依然として状況は悪く、残り4試合の段階で16チーム中年間14位という苦しい立場でした。

対戦相手の鹿島には若き日の小笠原、中田浩二、柳沢らが在籍し、2ndステージの11試合中10勝。後にこのシーズンの年間優勝チームとなる相手との試合でしたが、37分に坂田大輔選手のゴールで先制し、下馬評を覆すような試合運びを見せます。 しかし、77分に同点に追い付かれると、そのまま延長戦に突入。最後は103分に逆転となるVゴールを奪われて力尽きてしまいました。

この敗戦によって、結果的には最終節まで残留争いに巻き込まれてしまう事になります。

初観戦のきっかけ

当時から家族でマリノスを応援していましたが、毎試合スタジアムに足を運んでいた訳ではなく、注目度の高い試合を観に行く、というスタンスでした。 ですから、2001年の現地観戦自体は合計6〜7試合くらいだったと思います。

この試合は、いよいよ降格が現実味を帯びてきた事と、強い鹿島相手だった事の2点が揃っていたので、家族に「行きたい!」とお願いしてチケットを手配してもらいました。ちなみに、当時の私は中学1年生です。 試合当日は雨が降りしきる寒い日で、試合結果の悔しさに、雨に打たれたまま暫く呆然と過ごしていた事を覚えています。

元来、負けず嫌いだった私は、この試合に敗れた事で逆にスイッチが入ってしまい、2週間後に行われるホーム最終節のチケットを即購入。 この試合では逆転勝利し、残留へ向けて大きく前進できました。

みごと残留を果たした翌年には中澤佑二選手の加入など大型補強が進み、気が付けば常勝軍団に。すっかりマリノスに魅了された私は、いつのまにか「ホームゲームで見掛けなかったら死んだと思ってくれていい」と豪語するまでに至ってしまっています。

初観戦の思い出

負けてしまった事に加え、先行きの不透明さもあって苦い思い出が残っています。

特に印象的なのは、試合終了後の松田直樹選手のリアクションです。ゴール裏へ挨拶に向かう途中、頭を抱え耳を塞ぎ、現実を受け入れる事を拒否するような姿を今も忘れる事ができません。

松田選手は最も強く、それでいて最も弱い選手だったように思いますが、強気だった彼の「崩壊」には胸が痛みました。あの姿を目の当たりにした事も、それまで以上にマリノスを応援しようと誓った理由として挙げられます。

私が思うバクスタの応援、そして夢

日産スタジアムはとても広いスタジアムです。

応援の中心となっているのは勿論ゴール裏ですが、スタジアム全体を沸騰させるためには、バクスタやメインに座る人々、もっと言えばネット上でマリノスを語る人々の存在も不可欠だと思っていますし、私はそこに集まる人々もマリノスを「応援」しているものだと考えています。

時折アウェイの試合に足を運ぶと、それまで静かに試合を見守っていた人達がホームチームの得点で一気に盛り上がる事があり、私はそういった瞬間にホームの圧力を最も強く感じます。 得点時以外でも、それを多く起こす事ができるスタジアムであれば、バクスタやメインにいても必ずやチームの力になれると確信しています。

感じ方や考え方、応援のスタンスが人によって異なるのは当然の事です。 それを認め合い、労い合って、居場所に関わらず、マリノスを応援している全員が胸を張って「私はマリノスのサポーターだ」と言い切れるスタジアム、言い切れるクラブであり続ける事を願ってやみません。

ありがたい事に、私にはゴール裏で応援しているマリサポの友人が沢山います。今はまだ考えられない将来ですが、やがて彼らの体力が落ち(笑)、応援場所の移動を考える時が来るならば、友人達と一緒にバクスタからマリノスを応援したい。それが今の私にとって細やかで、そして最も楽しみな夢の一つです。

次回の「My First Game」

次回のMy First Gameには、ゴール裏で応援している友人の一人であるSHU(@s_go_tw)さんを指名させて下さい。

私にバトンを引き継いでくれたシューマさんは、私の事を「同い年ながら観戦履歴がはるかに長い」と紹介してくれましたが、SHUさんはそんな私よりも観戦履歴が長く、さらに年下という恐るべき存在です。

彼からどんな話が聞けるのか、私も今から楽しみにしています。

text:かっつ(@01kattsu20)
edit:ろこ(こけまり)

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