皆さん、我らがホームタウンである横浜市や横須賀市の街中のお店や商店街などで、横浜F・マリノスのポスターやフラッグが掲示されているのを見たことはありませんか?
実はこれらのポスターやフラッグの大部分を、マリノスサポーターの有志が貼り換えたり、交換したりしています。今回は2017年3月25日に横浜市緑区の中山商店街で行われたフラッグバナー交換の模様をレポートしたいと思います。
- 街のポスターやフラッグは、サポーターが更新しています
- 2012年からフラッグ掲示を続けている中山商店街
- 絶好のサポ活日和に、多様な参加者が集う
- 「実は息子のためにフラッグを掲示し始めたんです」―中山商店街の方にインタビュー
- おわりに―今後はポスター更新活動も続々とおこなわれます!
街のポスターやフラッグは、サポーターが更新しています
まずはサポーター活動、具体的にはポスター更新活動(通称「ポス活」)やフラッグバナー(「フラバナ」)交換とはどのようなものなのか、簡単にご紹介します。
ポス活(ポスター更新活動)
ポスターは、試合日程の告知をするために作成されるものが年4種類、シーズン終了後に1年間の応援・支援に感謝するために作成されるものが1種類あります。そしてポス活の中心的な役割を担っているのが、マリノスサポーター有志が立ち上げた「NPO 法人ハマトラ・横浜フットボールネットワーク」、通称「ハマトラ」です。
ハマトラ内には横浜市内各区・横須賀市ごとにチームがあり、クラブから新しいポスターがリリースされると日程を調整し、ポスターを貼りかえていきます。
フラバナ交換(フラッグバナー交換)
マリノスを応援して下さっている地元の商店街の皆さんのご協力のもと、交換掲示を行っています。こちらは、サポーター有志だけでなくマリノスを応援して下さっている地元の商店街の皆さんのご協力のもと、交換を行っています。
それでは実際に行われたフラッグ更新活動をご紹介していきましょう!
2012年からフラッグ掲示を続けている中山商店街
日産スタジアムの最寄駅である小机駅・新横浜駅からJR横浜線で北に数駅のところに位置する、横浜市緑区の中山駅。その駅前にある中山商店街では2012年からフラッグを掲示しています。
今回は中山商店街の方からハマトラの緑区リーダーに、「これまで掲示してきたフラッグが風雨にさらされて汚れてしまったり、位置がずれてしまったりしているので、交換・修正をしませんか?」との連絡があったことから、フラバナ交換が決定しました。
絶好のサポ活日和に、多様な参加者が集う
当日は風が少々ありつつも、晴れて最高気温が10℃を超えるなど、フラバナ交換にはうってつけの天気に。開始時刻の13:00前になると、続々と参加者が集合場所の中山商店街事務所に集まってきました。
参加者は実に多様な方々が集いました。普段マリノスの試合では、ゴール裏で応援をリードしている方もいれば、バックスタンドでじっくりと試合を見ている方もいます。また地元中山在住の方もいれば、横浜市の他の区に住んでいる方や、他の市から遠路はるばる足を運んだサポーターまでいらっしゃいました。
3チームに分かれて活動開始。
今回のミッションは中山商店街にある50~60本のフラッグの交換とメンテナンス。総勢25人の参加者を3チームに分け、各チームが担当するエリアを決めたうえで作業を始めました。
フラバナは街路灯の高さ3~4メートルほどのところにある旗竿に付けるため、脚立を使用したり、場所によってははしご状にしたりして、作業を進めていきます。
フラッグのメンテナンスは(1)状態の確認、(2)新しいフラッグへの交換の要否を検討、(3)汚れてしまったりちぎれてしまっていたりするフラッグを新品へ交換、(4)まだ使えるフラッグも、街路灯に結び付ける紐が傷んでいるものは針金へと交換というステップで作業を進めます。
またフラッグの交換は脚立の上で作業する人だけでなく、脚立を支える人、交換前後のフラッグや作業道具を管理する人、車やご通行中の方々に配慮する人など、チームワークでの作業が必要となります。
中山商店街のフラッグはマリノスとビーコルのコラボレーションモデル!
中山商店街は横浜F・マリノスだけでなく、同じ横浜市を本拠地とするプロバスケットボールチーム、横浜ビー・コルセアーズの応援にも力を入れています。
そのため中山商店街のフラッグはマリノスとビーコルの双方のエンブレムを使用した、特注のコラボフラッグとなっています。
photo: ガーコ(@mizu_gako)
作業当日は、ビーコルの試合当日にも関わらず、忙しい合間を縫ってブースター(ビーコルのファン)の方々が交換に駆け付けていました。
2時間ほどで取り付け作業は終了!
3チームに分かれててきぱきと作業を進めたことから、今回のフラバナ交換は2時間ほどで終了しました。
最後に参加者全員で記念撮影。
ビーコルの試合が横浜国際プールであったことから、フラバナ交換参加者の多くがそのままビーコルの試合観戦に訪れました。
「実は息子のためにフラッグを掲示し始めたんです」―中山商店街の方にインタビュー
今回の作業を振り返って、中山商店街の榊原さんにお話をお伺いしました。
Q.マリノスのフラバナを掲載することにしたきっかけは何だったんでしょうか?
A.もともと中山商店街では、「中山まつり」のイベント時に告知のフラッグを掲示していました。 ところがイベントが終了するとフラッグを外すことになってしまい、どうも寂しくなってしまいます。
そんな時、息子が大好きなマリノスのフラッグを、他の商店街が掲示していることを知りました。
「息子を喜ばせるために、ぜひ地元にフラッグを掲示したい」と思い、クラブにメールを送ったのがきっかけです。 ちょっと不純な動機ですね(笑)
Q.活動をしているマリノスのサポーターにはどのような印象をお持ちですか?
A.商店街の人間だけだと作業がとても大変なので、交換を手伝ってくれるマリノスサポーターの皆さんはとても頼もしいですね。
また、私自身もスポーツが大好きですので、楽しんで活動しています。
おわりに―今後はポスター更新活動も続々とおこなわれます!
いかがでしたか? 今回はフラバナ交換の模様をお届けしましたが、今後ホームタウンの各地でポスター更新活動が開催される予定です。
詳しくはハマトラ公式ウェブサイトのポスター活動に関するページや各区のTwitterアカウントをまとめたリストから、ご自身の在住・在勤・あるいは興味のある地区の情報をご覧下さい。
参加に当たって必要なものと言えば、マリノス愛でしょうか。その他の資材等は各区のメンバーが準備し、初めての方にも楽しんで頂けるよう工夫して活動しますので、ご参加をお待ちしております!