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スタジアムを熱く、楽しくする横浜F・マリノスサポーターのためのウェブマガジン「Web Magazine hamatra」(ウェブマガジン ハマトラ)  Presented by NPO法人ハマトラ・横浜フットボールネットワーク

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hamatra My First Game 041:きこり(2004年4月21日城南一和天馬vs横浜F・マリノス)-海外アウェイゲーム特集

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マリノスが好きになったキッカケは何ですか?
今の観戦や応援スタイルに行き付いたキッカケは何ですか?

あの試合があったから今がある。
あの試合があったからここにいる。

そんな思い出に残っている試合を語ってもらう My First Game

2020年シーズンは、2014年以来のAFCチャンピオンズリーグに出場ということで、しばらくの間「海外アウェイゲーム特集」でお送りします。

今回は、きこりさんによる2004年4月に行われた、城南一和天馬(ソンナムイルファチュンマ)vs横浜F・マリノスの試合です。

今回は「きこり」さんのMy First Game(自己紹介)

こんにちは。きこり(@la_kikori)と申します。

最近は親方と呼ばれることも多いです。 Web magazine hamatora では初めて書かせて頂きます。

2000年のシドニー五輪後からマリノスをポツポツと観戦し始めたのですが、その年のチャンピオンシップ、鹿島との敗戦の悔しさからどツボにハマリました。

2001年には年チケを早速所持し、アウェイも含めて殆どの試合を観に行くようになり、現在に至ります。

2017年からは、ルヴァン杯アウェイ甲府戦で当時2種登録だった山田康太選手の一本のパスに魅了され、山田康太選手のファンです。 それをキッカケにユースにも興味を持ち、2018年末、榊原彗悟選手(現 ラインメール青森)に惹かれて以来、ユースも観に行くようになりました。

今回は今年がACLイヤーということもあり、ACLへの士気を上げるため(この記事で上がるのか?笑)、【初めてのACL海外アウェイ観戦】のテーマでいきたいと思います。

My First Game(初めてのACL海外アウェイ観戦試合)

AFCチャンピオンズリーグ2004 グループG 第4節
城南一和天馬vs横浜F・マリノス
@城南総合運動場
試合結果 0-1

(JFA、AFC共にアーカイブ無し)


初めてのACL。でもずっと忘れられないACL。それが2004年のACLグループリーグでした。

初ACLアウェイ観戦に至るまで

正直、最初は全く大会のプライオリティが分からなくて。

ACLと同じタイミングで上海で行われた「A3チャンピオンズカップ2004」にも出場していたマリノスは、こちらの大会に主力選手を出せとスポンサーからお達しがあった関係で、ACLは高校生が何人も出たりしていました。

そんな状況でもACLで勝利ができており、決勝トーナメントには進めるだろうと思っていたのです。

2004/4/7、三ツ沢公園球技場で開催されたホームでの城南一和天馬戦。ここで予想だにしていないことが起こりました。

城南一和天馬は、当時、宗教団体「世界平和統一家庭連合(統一教会)」が応援する韓国のチームで、我がホームであるはずの三ツ沢を統一教会の方々(…かはわかりませんが)が、真っ黄色に染め上げてしまったのです。

そして「ソムヤムヤー♪」の大合唱がスタジアムに響く中、1-2で惜敗してしまうのです。 それが、悔しかった…。ホームなのに敵色に染められてしまったことが。

(前置き長くなりました。ようやく本題です。) そこで、続くアウェイでの城南一和天馬戦に行く決意をしたのです。

初ACLアウェイの地、ソウルへ向かう

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当時、アウェイに行くマリサポは本当っに少なくて。知人がまとめて手配してくれて2,30人で一緒にソウルへ行きました。

太鼓を数台、幕も何枚も、大変な量の荷物に比例しない人数でバスに乗り込む姿は異様で。 運転手さんに「何してる人達なんだ?」という意味の声をかけられたことを覚えています。

そして前泊。 前夜は一緒に行った殆どのメンバーで現地の焼肉を食べました。

そこで私は「ししとうだよ」と言われた青唐辛子を一口で食べさせられ(笑、水分がチャミスル(お酒)しかなかったので、それをがぶ飲みしました(笑。

…結果、生まれて初めてお酒で記憶をなくして、左手にメンズAさん、右手にメンズBさんに手を繋がれて歩き…気がついたら高麗人参ガムを手にして、ホテルの一室で全員で倒れこんでいまいした。

つまり、みんな泥酔です。

城南一和天馬vsマリノスのゲームレポート

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迎えた試合。

真っ黄色な三ツ沢の光景から、城南一和のホームではどれだけアウェイな状況で闘わなければならないのかと思ったら、ガラガラのスタジアムで拍子抜けたのを覚えています。

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マリノス側は、個人で来られた方も含めて3,40人…いたでしょうか。少数ながらの必死の応援!ゴールが決まった【直後】にこの目で見た光景は、16年経つ今でもしっかりと目に焼き付いています。

ちなみに…ゴールの瞬間は「あ、誰か交代するー!」とベンチ前の交代選手に目をやってしまっていて、見てませんでした…(笑。なんで…韓国まで行ったのに(笑。後で聞いた話だと、ゴールをしたのは河合竜二選手でした!

それはおいておいて。 兎にも角にも、1-0で勝つのです。

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試合後、スタンドに挨拶にくる選手たちは、真っ直ぐに安堵の表情で向かって来てくれました。それを見て韓国まで応援にきてよかったと心から思いました。 そして、笑顔いっぱいのまま、その後の祝勝会でぼったくられても笑い続け、帰国の途につきました。

ACL2004の結果

もう少しだけその後のことも書かせてください。

その後、マリノスはベトナムアウェイでも6-0と大差で勝利し、決勝トーナメント進出をほぼ確実なものとしました。

しかし、ライバルの城南一和天馬が、次のインドネシアアウェイで【15-0】というとんでもないスコアで勝利してしまい、マリノスは次のインドネシアでのアウェイゲームで4-1と勝利するものの、グループステージ敗退となったのです。

(この年のレギュレーションはグループステージ4チームのうち1チームしか決勝トーナメントに進めないレギュレーションでした)

15-0。 テキスト速報しかない時代でしたので、パソコンの前でそのテキストを信じられない思いで見たことを覚えています。誤報だという噂も飛び交いました。 でも…現実。

当時書いていたブログに、すぐに「きりかえきりかえ」と書いたものの、全くきりかえられずに、ガラケーでマリサポとやり取りしたのを覚えています。 16年も前のことなのにそのことをしっかりと覚えているのは、それ相応の悔しさがあったからでしょう。

掴みかけていた決勝トーナメント進出。 その時、アジアを勝ち抜けていこうと思っていた想い、気持ちはそこで止まったまま……。

最後に

それから2度ACLに出ることができました。でも、グループステージ突破は未だ果たせていません。 その悔しさは晴らせていないのです。

そう、リーグの悔しさはリーグでしか果たせなかったように、ACLの悔しさはACLでしか晴らせないのです。 だからアジアの闘いに戻ってきた今年こそ!グループステージを突破しよう。 そして、アジアを勝ち獲ろう!!!

みんなで少しでも大きな声を、手拍子を、アクションを! 愛を、届けよう。

次回の「My First Game」

次回のバトンは、とても年下だけどクレバーで尊敬する人のうちの1人、耕作さん(@kamome_333)にお願いしたいと思います。 よく話をしますが、長文の文章を読んだことがないので、どんな文章を書くのか楽しみです!(ハードルをあげとく(笑 )

text:きこり(@la_kikori)
photo:あだち(@tabicham)
edit:ろこ(こけまり)

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