マリノスが好きになったキッカケは何ですか?
今の観戦や応援スタイルに行き付いたキッカケは何ですか?
あの試合があったから今がある。
あの試合があったからここにいる。
そんな思い出に残っている試合を語ってもらう My First Game
2020年シーズンは、2014年以来のAFCチャンピオンズリーグに出場ということで、しばらくの間「海外アウェイゲーム特集」でお送りします。
今回は、いのうえさんによる2014年3月に行われた、メルボルン・ビクトリーvs横浜F・マリノスの試合です。
- 今回は「いのうえ」さんのMy First Game(自己紹介)
- My First Game(初めての(苦労して行った)海外アウェイ観戦試合)
- メルボルンまでの移動
- メルボルン・レクタンギュラースタジアムでの試合
- 海外アウェイには「日本語の横断幕」を
- 次回の「My First Game」
今回は「いのうえ」さんのMy First Game(自己紹介)
こんにちは! きこり親方から繋いでもらった、いのうえ(@kamome_333)です。 親方とはもともと一緒に応援していた仲間で、今は練習見学を共にしたり仲良くさせていただいています。
僕はあまじゅん(天野純 - Wikipedia)、扇原(扇原貴宏 - Wikipedia)、梶川(梶川裕嗣 - Wikipedia)と同じ1991年生まれです。
サッカーを幼少期からやっていて、98年頃にテレビでシドニーオリンピック予選の中村俊輔(中村俊輔 - Wikipedia)を見てかっこいいと思いマリノスの試合に連れて行ってもらったと記憶しています。
俊輔が移籍した後の2003年からは気付いたら松田直樹(松田直樹 - Wikipedia)に惹かれていて、それから僕にとって永遠のアイドルになり、スパイク、キックの蹴り方など真似しまくりました。
My First Game(初めての(苦労して行った)海外アウェイ観戦試合)
AFCチャンピオンズリーグ2014 グループG 第3節
2014年3月18日(火)
メルボルン・ビクトリーvs横浜F・マリノス
@メルボルン・レクタンギュラースタジアム
得点者:'9 バルバロウセス(メルボルン)
ACLでの初海外遠征は2014年ACL第1節の全北現代戦なんですが、その試合は韓国語がペラペラなジェフサポの友人と行って、とても快適で何一つ苦労がありませんでした。
なのでとても苦労したメルボルンのことを書きます。
メルボルンまでの移動
メルボルンの思い出は沢山あるんですが、残念ながら写真がほとんどありません。 なので文章メインになってしまいますがご了承ください。
まずは遠征の醍醐味である移動から。(ここが一番思い出深い)
羽田〜クアラルンプール〜メルボルンという価格を抑えたフライトでメルボルンへ向かいました。 1泊3日のサッカーメインというかサッカーオンリーな日程です。(これが後々大変なことになる)
羽田に向かうと同じルートで行くマリサポが10人程。その中には知り合いがいたので、ここまで一人だった自分はとても心強かったです。
トランジットをするクアラルンプール空港は、ちょうどその年の3月にマレーシア航空が失踪したことで話題になった場所(マレーシア航空370便墜落事故 - Wikipedia)でしたが、特に調査などはしておらず通常運行な感じでした。
乗り換え待ちの時間は知り合いとトランプをしたりして過ごしました。
そして目的地のメルボルンへ。
無事メルボルンへ着き、知り合いと入国審査の列へ行くと僕だけあまり人のいない方へ案内されました。
そこには個人としては異常な量の手荷物を持ってる人やガタイのいいイカツイ人ばかりいて張り詰めた雰囲気が漂っているのを感じました。
なんでこんなやばそうな雰囲気のところに、童顔アジアンな自分が通されてるのか意味が分かりませんでした。(後に理解する)
約15時間のフライトと深夜ということもあって、相当疲れていた僕に試練がやってきました。
屈強な空港職員はかなり高圧的にお前は何しに来たと聞いてきたので、「サッカーを見に来た」と返しましたが、知らないと言われてしまいます。
その後、その空港職員と何回かやりとりしましたが、埒が開かず終いには「You send Japan.」と言われてさすがにムカつき、日本語で巻くしたてたら熱意が伝わったようで職員の態度が変わり荷物を全部見せることに。
印刷したチケットを見せるとサッカーの試合があることは理解してくれました。(ACLという国際大会のことは知らない)
リュックと横断幕を入れたトートバッグを持っていて、横断幕を広げると「これはどういう意味だ」と問われ、
「From Yokohama to top of the world !」
と答えると「Great ! victory !!」と言われて、遂に入国審査を通過することができました。
夜遅いうえに30分以上のやりとりに心底疲れ果てて歩いていると、知り合いのマリサポ3人組が待っていてくれました!
勝利の女神だとこの時思いました。 改めて待っててくれてありがとう、本当にあの時は心が救われました! (合流後は強がって大変だったとしか言わず泣きそうになったのはここだけの話です。)
そして、4人でタクシーに乗車し、サザンクロス駅へ。 サザンクロス駅で解散し、それぞれのホテルへ向かうことに。
僕はここから更に行ったところだったので、再度タクシーに乗車してホテルに向かってもらいますが、何やら目的地の最短ルートじゃない道の様子。
不安になり、ドライバーへ訪ねると「ちょうど昨日この近くでF1レースがあったから見せてやる」と親切心でサーキットの近くを通ってくれました。(真っ暗で何も見えなかった)
「君は何しにオーストラリアに来たんだ」と聞かれて、サッカーを見に来たと返すと「お前はプレイヤーなのか」と勝手に解釈されて降りる時にvictory!!と言って送り出してくれました。
ようやく宿のユースホステルに着いてシャワーを浴びて就寝。
試合当日の朝は、サザンクロス駅で仲間たちと集合して朝食をとる予定だったので、早く起きてチェックアウトしようとするとキッチンでブロンズ美女が料理をしていました。
目が合うと微笑んでくれました。
しかし、時間がギリギリでキッチンを利用することはできず。
(あの時の僕には文字通り"ハングリーさ"が足りなかった。この後、朝食食べるにしても、ここでブロンズ美女とのクッキング楽しめばよかったと後悔)
仲間たちと合流して食事をし、少し観光してスタジアムへ向かいます。
後日談:「世界まる見え!テレビ特捜部」というテレビ番組でメルボルン空港の入国審査の様子がやっていました。そこには麻薬や違法とされている動植物を持ち込んでいる人と空港職員とのやりとりのシーンが沢山ありました)
メルボルン・レクタンギュラースタジアムでの試合
レクタンギュラースタジアムに到着。 入場前に色んな人と話すと1人で来た1泊の人は、ほとんど空港の別室で入国審査を受けたことが分かりました。
現地の新聞を購入していたこごみさんが文句を言っており、どうしたかと聞くと、メルボルンビクトリー VS 横浜F・マリノスではなく、クラブ名が不適切なものになっていてエンブレムも不適切なそれでした。
メルボルンの新聞、THE
— *こごみ* (@kogomi23) March 17, 2014
AGE がやってくれました! 究極のアウェイの洗礼www #fmarinos pic.twitter.com/yLoL6Vy8J8
スタジアムに入場し、まず目に飛び込んできたのは、ピッチの上にいる大量のカモメ。
このカモメ達は、試合中もボールのないところにはちょこちょこいました。
入場後すぐに僕を救ってくれた横断幕をスタンドに貼りました。 「スタグル」はほとんど無く日本のスタジアムとは違ってがらんとしていました。
肝心の試合はというと俊輔や中澤を温存したのが裏目に出てしまい、0-1ではありましたが完敗でした。
ただ、当時プロ2年目の佐藤優平(佐藤優平 - Wikipedia)が躍動していたり、新加入の藤本淳吾(藤本淳吾 - Wikipedia)のクロスバー直撃のシュートがあったりワクワクするところも結構あり見どころはかなりあったと思います。
遠方のアウェイの地だからこそ選手の逞しさを感じることができたりして、あの場にいれてよかったと思います。
この時、佐藤優平が後にマリノスを引っ張っていくんだなと強く感じました。(当時はそう思っていた) が、メルボルンで躍動していた佐藤優平は、5日後の甲府戦も先発しましたがからっきしダメでした。
魂をメルボルンに置いてきたんじゃないかと思っていたらあだちさんも全く同じ事を言っていました。
海外アウェイには「日本語の横断幕」を
一人で特に計画も立てずなんとかなるだろうと思って行ったらなんとかなりました。(ここには書けないことも色々あったけど)
一人で行く人は日本語の横断幕やゲーフラを持っていくことをお勧めします!きっとあなたを救ってくれることでしょう。
次回の「My First Game」
次回のバトンは、羽田から同じ飛行機だったみずきちゃん(@kohime14)にお願いします!
メルボルン空港で待っていてくれて本当にありがとう!一緒に待っててくれた、まみさん、えりぱむも本当にありがとうございました!
あなた方のおかげで心が折れずにすみました。
text:いのうえ(@kamome_333)
edit:ろこ(こけまり)