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スタジアムを熱く、楽しくする横浜F・マリノスサポーターのためのウェブマガジン「Web Magazine hamatra」(ウェブマガジン ハマトラ)  Presented by NPO法人ハマトラ・横浜フットボールネットワーク

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hamatra My First Game 037:ハナエ(2003年11月29日vsジュビロ磐田)

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マリノスが好きになったキッカケは何ですか?
今の観戦や応援スタイルに行き付いたキッカケは何ですか?

あの試合があったから今がある。
あの試合があったからここにいる。

そんな思い出に残っている試合を語ってもらう My First Game

今回は、ハナエ(@hanae12)さんによる2003年11月に行われたvsジュビロ磐田の試合です。

今回は「ハナエ」さんのMy First Game(自己紹介)

こんにちは。ハナエ(@hanae12)と申します。
主にゴール裏、最近はバンデーラやN15ゲート付近などにいます。

たまに知人と違うところにいます。 それはマリノスと応援のおかげで、仲間がたくさんいるから……人生が変わったくらいにです。

My First Game(ゴール裏で応援することを決めた試合)

2003Jリーグ ディビジョン1 2ndステージ 第15節第1日
横浜F・マリノス 2-1 ジュビロ磐田
@横浜国際総合競技場
得点者:2'グラウ(磐田) 50'マルキーニョス 89'久保竜彦

https://data.j-league.or.jp/SFMS02/?match_card_id=7254


説明不要な完全優勝の試合です。この日はゴール裏ではなくメインスタンドで観戦していました。 「ゴール裏に行くことを決めた試合」という意味で、My First Gameに選びました。

本当の初観戦は正確に覚えていません。 98年か99年の横浜国際総合競技場で延長Vゴールで敗戦した、と思います。

その時出場していて印象に残った選手はやはり 川口能活 - Wikipedia 選手ですね。当時コロコロコミックで「川口能活物語」なる漫画を読み(笑)、日本代表のすごい人がマリノスにいるんだ!とすぐに魅力的に感じたものでした。 もちろん実際のプレーは漫画以上でした。

『月刊コロコロコミック』 (1998年5-6月号でドキュメント漫画「川口能活物語」を掲載、作画はかとうひろし)



試合に行くことになったきっかけ

父がホームゲームでのスタジアムに勤務することになり、家族全員を連れて行ってくれたのがはじまりです。 いわゆる家族席で観戦しており、応援をするという発想にはなっていませんでした。 勝てばうれしい、負ければ残念、の程度ですね。

ただ、家族が(仕事ということもあり)マリノスが好きで、いつも勝敗を気にかけている環境は私に大きな影響があったようです。 2003年は友人とスタジアムに行くということで、招待券をもらって行きました。それがたまたまメインスタンドでした。

そして最終節の磐田戦を終えて、自分の中で大きな衝撃があり、ゴール裏へ行くことを決めたのです。

「My First Game」の思い出

磐田戦は優勝するには勝利が絶対条件。

しかしこのゲームの試合展開は…
 ①先制されて、
 ②GKが退場し長い時間を10人で戦うことになり
 ③ロスタイムに入るまで1-1の同点のまま
 ④勝ったとしても他会場の結果待ち
…というこれ以上ないほどの苦しい試合展開でした。

GKが退場したあと、GKを入れるために
佐藤由紀彦 - Wikipedia 選手が交代させられたときの悔しい顔は今でも忘れられません。

私はメインスタンドのやや中央寄り、アウェー側の前方の席にいました。屋根がなく雨と寒さに耐えなければならない席です。

角度的に試合を見ていると、半分以上はマリノスのゴール裏が目に入る位置です。 試合が経過するにつれて「応援」の大切さと魅力に気付きました。
いかに劣勢でも決して緩めることのない声援、「ここがマリノスのホーム」たるものを作っているのは間違いなくサポーターであること、彼らがいなければそこは「ホーム」ではないことを知ったのです。
今でこそ言葉で表現していますが、当時は感覚、肌で理解したと思います。

私と同じように雨に濡れ寒い中、ずっと立ってずっと歌っている・・・そもそも座っていないことに驚きました。
そして試合終了後、ピッチに雪崩れる選手とスタッフ達、シャーレを掲げ写真撮影をしたのちゴール裏に当たり前のように向かう様子を見て知りました。

サポーターは選手と共に戦っている。この優勝はサポーター抜きでは成しえなかったのでは。
私もマリノスが好きという想いを、現実のものとして表したいと思うようになりました。

その後~現在

当時(2003年)、私は中学3年生でした。
翌2004年からゴール裏のチケットを握りしめ、学業の合間に可能な限り通うようになりました。

マリサポのウェブサイトを読み漁り、少しずつ共通の友人を介して仲間が増えて、スタジアムにいけば仲間がいるという環境ができました。
今でも年齢性別問わず、仲間としか形容できない人の繋がりがあることは素晴らしいことだと思っています。
すべてマリノスとマリサポがもたらしてくれたものですね。

私にとって人生を変えたマリノスとマリサポは誇りです。
あそこで応援したい!と飛び込んだゴール裏。何が魅力的だったのかと振り返ると、そこにはマリノスを誇りに想い、俺がやってやるという気概のある人達が集まっていたからではないかと思います。

誰かが作っている応援に、雰囲気だけ混ざりたい人とは違う人達です。
そしてもしもこの誇りに傷をつけられることがあったとき、立ち向かうことができる人達、そんな彼らに敬意と感謝を込めて締めくくりたいと思います。


次回の「My First Game」

ひょんなきっかけでN15に現れたyuka(@yuka_tricolore)ちゃん。
今や家族での観戦が定着していますが、そのきっかけ(は知っている人も多いのですが)そのものを本人の主観で語られるのは初めてではないでしょうか。

当時小学生・・時がたつのは早いですね。
彼女のMy First Game楽しみにしています。

text:ハナエ(@hanae12)
edit:ろこ(こけまり)

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