2017年のプレミアリーグは今週末に行われる第16節を含め、残り3試合となりました。
残留を争い厳しい戦いの中に身を置く横浜F・マリノスユース、片やEASTの覇権を賭けた激しい争いをするFC東京U-18。
どちらも明確に争うものがある両チームの対戦となります。
プレミアリーグEAST
順位表
Jユースカップを挟み、再び再開されるプレミアリーグは残り3試合、優勝争いは3強に絞られ、首位の清水エスパルスユースと2位青森山田高校、3位FC東京U-18の勝ち点差はわずか1であります。
下記の対戦表を見ると分かるように17節では青森山田高校vs清水エスパルスユース、最終節となる18節では青森山田高校vsFC東京U-18と直接対決が控えているだけに最後まで読めません。
一方、残留争いに目を向ければ、4チームによって繰り広げられることになり、この中から2チームが生き残り、2チームが降格となり来季はプリンスリーグへと戦いの舞台を移すことになってしまいます。
マリノスユースとしては、他3チームとは違い、17節で浦和レッズユース、18節で市立船橋高校と残留争いをするチームとの直接対決が「2試合」あるため、未来は自分たち次第であり、ここから這い上がるしかないといった状況です。
残り3試合の対戦表
得点ランキング
見どころ
マリノスユースとしては、11月上旬に行われたトップチームの高知キャンプに4選手が参加しました。
年間を通して見ても時折ユースの選手がトップの練習に参加していますし、そこでの経験を今度はユース事体に還元することで個人としてもチームとしても成長に繋げようとしてきました。
その甲斐あって春先とは比べものにならないほど逞しさを増した選手もいますが、チームとしては中々思うように結果を伴わず、筆者としても観てて歯痒く感じる時が多々あります。
ボールは回せてもシュートまで至らない、ここって時に決められない、ちょっとした隙や些細なミスが連鎖することによる失点…
課題を挙げればキリはありませんが、チームは公式戦が無かったこの1ヶ月強、毎週のように練習試合を組み、オンプレー時でも合間合間にベンチからコーチ陣による厳しくも激しい声が飛ぶことで質の向上を図ってきました。
一方、FC東京U-18からしてみたら優勝のためにも最下位相手となるので、確実に勝利を手にし、勝ち点3を積み重ねたい一戦になります。
ですが、本来アカデミーである育成組織の第一の目的は、トップチームへを含めたプロ選手の輩出にあります。
そのために各クラブ日夜試行錯誤しているわけで、FC東京U-18の場合は翌26日にJ3(vs鹿児島ユナイテッドFC)の試合が控えています。
U-23としてJ3を戦ってはいますが、中身はトップチームとU-18にそれぞれ在籍する選手たちで編成した混合チームになります。
J3という育成年代よりも高い舞台での試合を選択するのか、優勝争いという限られたチームしか味わえない試合をすることで経験値を積むのか、蓋を開けてみないとどちらにどの選手が出場するのか分からない状況ですが、そうすることでチーム内での競争原理を刺激し、ここまで歩んできました。
そういう優勝を狙う相手に対し、その勢いを止めるためにもマリノスユースとしては先取点を奪いたいところです。
カギを握るのは、U-17W杯で日本代表として戦ってきた椿直起と棚橋尭士。
世界を経験し、自分の武器であるドリブルで椿直起がサイドを切り裂けば、ゴール前で待つのは優れた得点能力で魅せてくれる棚橋尭士。
順位は1番下、つまりもう後ろはいません。
ただ前を見て、勝利だけを信じていきましょう!
前回対戦時の結果
2017年7月1日(土)
高円宮杯U-18サッカーリーグ2017 プレミアリーグEAST 第7節
横浜F・マリノスユース 3-2 FC東京U-18
@日産フィールド小机
得点者:6'西山大雅(横浜) 17'杉山伶央(東京) 50'山田康太(横浜) 54'今村涼一(東京) 69'土佐陸翼(横浜)
注目選手
横浜F・マリノスユース:GK 1 中村涼
中村 涼(なかむら りょう)3年生
プロになることを夢に山梨より横浜の門を潜ったGK。
身長178cmと上背はないが、鋭い反応からのシュートストップやクロス対応などGKとしての基礎技術が高い上に足元の技術にも長けているため、柔らかいフィードを武器に攻撃時にも存在感を発揮することができる選手です。
FC東京U-18:MF 10 小林幹
小林 幹(こばやし かん)3年生
2種登録選手(トップチームでの背番号は47)
夏のクラブユース選手権では、大会MVPを獲得
182cmの大型アタッカーは高い技術力を武器に局面打開能力に長けています。
また動きが俊敏であるがため、攻撃面だけでなく素早いプレスバックなど守備面での貢献度も高い選手です。
観戦情報
2017年11月25日(土曜)15:00 キックオフ
高円宮杯U-18サッカーリーグ2017 プレミアリーグEAST 第16節
横浜F・マリノスユース vs FC東京U-18
会場:東京ガス武蔵野苑多目的グランド
西武新宿線「小平」駅
・徒歩20分
西武新宿線「花小金井」駅
・西武バス「錦城高校前」下車、徒歩1分
今後の試合日程
・プレミアリーグEAST 第17節
12月2日(土曜)14:00~ vs 浦和レッズユース
(日産フィールド小机)
・プレミアリーグEAST 第18節
12月10日(日曜)13:00~ vs 市立船橋高校
(船橋市法典公園球技場)
※ 各試合、無料で観れます。
text:はち(@hachhing)