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今回は、2019 明治安田生命J1リーグ第34節 FC東京編。
試合情報
2019 明治安田生命 J1リーグ 第34節
vs FC東京
2019/12/7(土) 14:00キックオフ
@ 日産スタジアム
(年チケ開門 10:30 | 一般開門 11:00)
チーム成績状況
現在の順位
順位 | チーム名 | 勝点 | 試合 | 勝 | 分 | 敗 | 得失 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 横浜 | 67 | 33 | 21 | 4 | 8 | 27 |
2 | F東京 | 64 | 33 | 19 | 7 | 7 | 20 |
3 | 鹿島 | 60 | 33 | 17 | 9 | 7 | 23 |
4 | 川崎 | 57 | 33 | 15 | 12 | 6 | 22 |
5 | C大阪 | 56 | 33 | 17 | 5 | 11 | 12 |
6 | 広島 | 52 | 33 | 14 | 10 | 9 | 15 |
7 | 大分 | 47 | 33 | 12 | 11 | 10 | 2 |
8 | 札幌 | 46 | 33 | 13 | 7 | 13 | 6 |
9 | G大阪 | 44 | 33 | 11 | 11 | 11 | 5 |
10 | 神戸 | 44 | 33 | 13 | 5 | 15 | -1 |
11 | 仙台 | 41 | 33 | 12 | 5 | 16 | -6 |
12 | 名古屋 | 37 | 33 | 9 | 10 | 14 | -4 |
13 | 浦和 | 37 | 33 | 9 | 10 | 14 | -15 |
14 | 鳥栖 | 36 | 33 | 10 | 6 | 17 | -20 |
15 | 清水 | 36 | 33 | 10 | 6 | 17 | -25 |
16 | 湘南 | 35 | 33 | 10 | 5 | 18 | -23 |
17 | 磐田 | 31 | 33 | 8 | 7 | 18 | -19 |
18 | 松本 | 30 | 33 | 6 | 12 | 15 | -19 |
リーグ直近成績
横浜F・マリノス
直近 | ← 2試合前 |
← 3試合前 |
← 4試合前 |
← 5試合前 |
---|---|---|---|---|
○ 4-1 川崎(A) |
○ 1-0 松本(A) |
○ 4-2 札幌(H) |
○ 2-1 鳥栖(A) |
○ 3-1 湘南(H) |
FC東京
直近 | ← 2試合前 |
← 3試合前 |
← 4試合前 |
← 5試合前 |
---|---|---|---|---|
△ 1-1 浦和(H) |
△ 1-1 湘南(H) |
○ 1-0 磐田(A) |
○ 2-0 大分(A) |
○ 3-1 神戸(A) |
過去の直接対戦成績
vsFC東京
通算: 47戦 18勝 19敗 10分 (52得点60失点)
ホーム: 23戦 11勝 10敗 2分 (22得点21失点)
分析対象試合
2019 明治安田生命J1リーグ 第33節
FC東京 1-1 浦和レッズ @ 味の素スタジアム
得点者:39'マルティノス(浦和) 69'田川享介(東京)
公式記録/レポート
www.jleague.jp
プレー傾向:FC東京
守備
- 高めにラインを設定しつつ、縦幅・横幅を圧縮したコンパクトな4-4ブロックにてプレースペースを制限。
- ボールサイドへのプレッシャーは非常に勤勉。必要となれば、2トップの一角もプレスバックに参加。
- 細かくラインをコントロールし、相手アタッカーを牽制。
- ネガティブトランジッション時、安易にラインを下げず積極的にボールサイドに蓋する形で前進を阻止。
- 積極守備と撤退守備の切り替えをチームの中で意思共有。オーガナイズされた組織。
- CKの守備はフルマンツーマン+ニアゾーンにストーン2枚。前に人を配置する割合に応じてストーンの枚数が変わる。守備の要・森重真人がマークを持たずに中央ゾーンを監視。
攻撃
- 攻撃移行時の1stチョイスは、2トップ。ロングカウンターを完結できる個の力を押し出し、深みを作る。
- 永井謙佑の裏の取り方にバリエーション。DF間のギャップにポジションを取るだけでなく、少し下がった位置からタイミングを計って加速を付けて裏に飛び出したり、外に流れてから内へと入り込んだりと、様々な形でスペースを狙う。
- 遅攻時はサイドから。サイドバックが高い位置に進出し、東慶悟・三田啓貴と絡みつつ、深い位置に進出。クロスはファーに逃げる傾向のあるディエゴ・オリヴェイラをメインターゲットに、高萩洋二郎辺りもボックス内に入り厚みを加える。
- ボールを前進する明確なメカニズムはなし。深みを作り、押し上げることが基本線。
全体
アウェイ8連戦を経ても首位、意気揚々とホーム・味の素スタジアムへと帰還したFC東京。
舞い戻ったホームで連勝を飾って優勝へ…という青写真を描いていたはずだが、ここに落とし穴が潜んでいた。
湘南、浦和と残留争い真っ只中の相手に先制を許す苦しい試合展開を強いられ、ドローが精一杯。ホーム連戦で勝ち点2を積み上げるに留まり、横浜に首位の座を明け渡すことになってしまった。
急失速の大きな要因は、ここまで東京をまさしく"牽引"してきた2トップ、ディエゴ・オリヴェイラと永井謙佑*1の急ブレーキか。彼らのストロングポイントに陰りは見えず、決定機自体は迎えている。しかし、決めきれない。浦和戦でも序盤に2度ずつ決定機を迎えるもゴールネットを揺らすには至らなかった。
悪いことは続くもので、その浦和戦で2トップは揃って負傷交代*2。最終節の出場も不透明な状況にあるようだ。
四面楚歌に陥ったケンタ・トーキョー、この苦境を脱する策と術はあるか。
キープレーヤー
No.11 永井謙佑
トップスピードに乗ったら誰も追いつけないリーグ屈指のスピードスター。
日本代表に復帰するなど30歳での「セカンドブレイク」を果たした永井謙佑の変化、それは「工夫」と「知性」かもしれない。
例えばランニングコース。曲線的なコースを取ることにより、スムーズにゴールに向かうようになった。
また、相手の状況を見て飛び出すタイミングを計るようになった。その最たる例は前回対戦時の彼のゴール*3。もはや、がむしゃらに走るだけの選手ではない。
後方に大きなスペースを抱えるDFラインにとって彼のスピードは脅威以外の何物でもなく、低い位置でのビルドアップに対しての爆速チェイシングは思いがけないエラーを引き起こす引き金となりかねない。
そのスピードで再び横浜DF陣に悪夢を見せるか、永井謙佑に注目だ。
キープレー
天敵打破のための「普段通り」
即時奪回とハイラインに対しての、強烈な2トップを強調したシンプルなロングカウンター。
立ち位置を動かしつつハーフスペースを突くポゼッションに対しての、縦・横圧縮かつ中央封鎖の4-4ブロック。
横浜にとっての東京は、天敵のような相手。リーグ戦においてアンジェ・ポステコグルー体制で勝てていないのも頷ける。
勝つために何が必要なのか。
それは決して特別なことじゃない。
- カウンターに発展させないためにネガティブトランジッションの意識を更に高める。
- 煮え湯を飲まされてきた強烈な2トップに対しより厳しく局面で戦い、パク・イルギュ含めてラインの裏のスペースを高いアラート意識で管理する。
- 幅を保ちつつテンポを意識したポゼッションで相手を動かしてギャップを作り、デザインされた形で作ったチャンスを決めきる。
日々研鑽し、積み上げてきた横浜のフットボールに求められる要素をやりきる、最大限のエネルギーで、最高の集中力で。
そう、#やれることやれ、である。
総括
あとひとつ。
あと一歩。
#すべてはマリノスのために、一人一人が#やれることやれ。
一人一人の気持ちを合わせて。
辿り着こうぜ、最高の場所へ。
最後まで横浜らしく、勇猛果敢にいこう。
text:いた(@itaruru)
edit:nari(@fmbh_nari)