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マッチプレビュー 036 vs 浦和 〜 眠れる獅子は目覚めるか 〜 【2019 明治安田生命 J1リーグ 第19節】 vs 浦和レッズ戦

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相手を知ることでより見えてくることがある。
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一歩踏み込んで試合を楽しむためのご提案、hamatra match preview。

今回は、2019 明治安田生命J1リーグ第19節 浦和レッズ編。

試合情報

2019 明治安田生命 J1リーグ 第19節
vs 浦和レッズ
2019/07/13(土) 19:00キックオフ
@ 日産スタジアム
(年チケ開門 16:30 | 一般開門 17:00)

www.f-marinos.com

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チーム成績状況

soccer.yahoo.co.jp

現在の順位

順位 チーム名 勝点 試合 得失
1 F東京 39 18 12 3 3 15
2 横浜 33 18 10 3 5 6
3 川崎 32 17 8 8 1 14
4 鹿島 31 17 9 4 4 13
5 大分 29 18 8 5 5 6
6 札幌 28 18 8 4 6 2
7 C大阪 27 18 8 3 7 5
8 広島 25 17 7 4 6 8
9 名古屋 25 18 7 4 7 5
10 浦和 24 17 7 3 7 -7
11 仙台 22 18 7 1 10 -4
12 清水 22 18 6 4 8 -13
13 神戸 21 18 6 3 9 -2
14 G大阪 20 18 5 5 8 -5
15 湘南 20 18 6 2 10 -6
16 鳥栖 17 18 5 2 11 -13
17 松本 17 18 4 5 9 -13
18 磐田 14 18 3 5 10 -11

リーグ直近成績

横浜F・マリノス
直近
2試合前

3試合前

4試合前

5試合前

1-0
大分(H)

2-4
F東京(A)

1-0
松本(H)

2-3
清水(A)

2-1
湘南(A)
浦和レッズ
直近
2試合前

3試合前

4試合前

5試合前

1-0
仙台(H)

0-2
大分(A)

2-1
鳥栖(H)

1-1
川崎(A)

0-4
広島(H)

過去の直接対戦成績

vs浦和レッズ

 通算: 66戦 32勝 27敗 7分 (103得点75失点)

 ホーム: 32戦 14勝 15敗 3分 (46得点36失点)

分析対象試合

2019 明治安田生命J1リーグ 第18節
浦和レッズ 1-0 ベガルタ仙台 @ 埼玉スタジアム2002
得点者:42'興梠慎三(浦和)

公式記録/レポート
www.jleague.jp

プレー傾向:浦和レッズ


[第18節 ベガルタ仙台戦 スターティングメンバー]

守備

  • 相手陣深めにボールがある時にはプレッシャーを掛けるも、相手がボールを前進させたときには5-4ブロックを形成し、迎撃型の守備に切り替える。
  • プレス時のアプローチに内を切る意図、ボールの取り所を試合ごとに設定している節。
  • アプローチで捕まえる前提の設計のためか、アプローチが外れたり、後方から飛び出されるとカバーが遅れる。
  • CK時の守備はフルマンツーマン、ニアにストーン2枚。

攻撃

  • よく言えば多面的、悪く言えば模索段階。
  • 序盤はトップ及びサイドへのフィードを使って前進。西川周作、槙野智章、マウリシオ、岩波拓也などから良質のフィードが供給され、そのフィードを縦へフリック。スペースを突く意図。
  • サイドの奥を斜めのフィードで突くことを狙いとして持っている。そのため、ウイングバックは常に幅を取って受け手となる準備。
  • ポゼッションに関しては途上段階。「受け手」と「出し手」以外の動きが生まれず、変化を生み出すには至らない。各選手の技術の高さで成立させている感。
  • シュートに繋げるアプローチはサイドからのクロス。また、ミドルシュートの意識も強い。

全体

オズの魔法は道半ばに解け、大槻毅「組長」再就任により修羅の世界へと戻った浦和。

そこから1カ月弱、正直なところ、現時点では戦術的に明確な色は見て取れない。この先、浦和レッズというチームがどのような方向性や指針でチームを作っていくのか、進むべき道を模索している段階なのかもしれない。

しかし、危機感を共有し、選手個々のベクトルを揃え、トレーニングからよい準備をして1試合1試合に取り組む…それだけで浦和は息を吹き返し、既に3つの奇跡を起こしている*1

『クラブの目標は変わらない』という言葉からみても国内随一のビッククラブの目線はあくまでもタイトル。眠れる獅子を目覚めさせ、クラブをあるべき場所へ導く事が出来るか。大槻「組長」が難解なミッションに挑む。

キープレーヤー

No.30 興梠慎三

いい選手はどの監督でも起用される。

興梠慎三のためにあるような言葉なのかもしれない。浦和のセンターフォワードは誰が監督でも興梠慎三だった。そして積み上げた数字は92、「ミスターレッズ」福田正博の歴代通算得点記録を超えた(現時点でJリーグ通算151ゴール、歴代6位)

彼を一言で表すなら「万能」。アジリティ、ポジショニング、動き出し(コース取り)、ファーストタッチ、ターンスキル、シュートスキル、冷静さ…その全てが賞賛に値し、スペースがあってもなくても、抜け出しからでもクロスからでもドリブルからでもゴールが取れる。そして何より勝負強い、となれば、どんな監督も彼をセンターフォワードに据えるのも頷ける。

浦和の復権には彼のゴールは不可欠、興梠慎三が最前線でどのようなプレーを魅せるのか注目だ。

※ちなみに…興梠慎三は浦和のユニフォームを着てから、横浜相手に点を取れていない(らしい)

キープレー

クロス対応

浦和のプランニングが具現化した時に増えてくるのがクロスボール。

大逆転劇を演じたACLの蔚山現代戦(2ndLeg)は3得点全てがサイドからのクロスによって生み出されていることを見ても、彼らのサイドアタックは充分な脅威を兼ね備えている。

メインターゲットとなる興梠慎三が最も怖い存在であるのは間違いないが、迫力あるファブリシオ、サイズのある杉本健勇辺りが起用されれば更にその圧力は増し、サイズのない横浜にとっては難しい対応を迫られる。

集中力を保ち、一つ一つのクロスに対して細心の注意を払いたい。

総括

チーム状態、積み上げの差、ここまでの成績…与しやすい相手に見えるかもしれない。

しかし、彼らは僕らが2年連続で手を伸ばしても届かなかったタイトルを、2年連続で手にしたチームであるということを忘れてはいけない。ましてや2017年にはアジアの頂点に立ったチームだ。

眠れる獅子は目を覚ましつつある、絶対に侮ることなど許されない。

 


text:いた(@itaruru)
edit:nari(@fmbh_nari)

 
 
 
 

イベント情報・チケット情報 | 横浜F・マリノス公式サイト

www.f-marinos.com

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*1:第15節川崎戦でのラストプレーでの森脇良太の同点弾によりドローに持ち込み、第16節鳥栖戦でもアディショナルタイムの興梠慎三の逆転弾で勝ち点3を大槻体制初勝利。 ACL決勝トーナメント1回戦では蔚山現代に対して初戦をホームで1-2で落としながら、アウェイでは3-0で勝利、逆転でベスト8進出した。

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